【電気通信主任技術者(伝送交換)】独学で合格するための勉強方法とおすすめ参考書を紹介

【電気通信主任技術者(伝送交換)】独学で合格するための勉強方法とおすすめ参考書を紹介
工事担任者の資格を勉強中の男性
【本記事はこんな疑問を解消します】
  • 独学で合格するためのはどんな勉強方法で勉強すればいいの?
  • おすすめの参考書・対策本ってある?
  • 科目免除を利用したけどどうすればいい?

会社や学校でノルマがあり受験をしないといけない方や、自身のスキルアップのために受ける方、理由は様々だと思います。

これから受験する方は、「どんな勉強をすればいいのか」、「自分も合格できるのか」と不安なところもありますよね。

特に電気通信主任技術者は他の資格と比べ、参考書や過去問が充実していないため、情報が少なく不安に感じる方も少なくないと思います。

ですがこの電気通信主任技術者の資格は、しっかり勉強すれば確実に受かる資格です。

また、科目免除制度を利用することで受験科目を減らすこともできます。

それに科目免除は試験勉強時間を大幅カットできますので効率的に資格をゲットしたい方に非常に有効な手段です。

もちろん科目免除制度を使わなくてもこの記事に書いてある通りに勉強すれば8~9割の方が合格できます。

なぜそんなことが言えるかというと、物覚えも悪く、学力もない私が受かったからですw

そこで本記事では、これから受験する方、受験を考えてる方に独学で合格するための勉強方法とおすすめ参考書を紹介します。

目次

電気通信主任技術者が令和3年4月1日から変わりました。

公式HPより参照

令和3年4月1日から試験科目が4科目から3科目に変更されました。

科目:「専門的能力」が廃止になり、「設備及び設備管理」に盛り込まれた形になります。

科目が減った分、「設備及び設備管理」の試験内容が変わっていますのでチェックしておきましょう。

「設備及び設備管理」の変更点
  • 試験時間が100分から150分に変更
  • 問題数が40問から60問に変更
  • 150点満点の90点以上で合格
  • ソフトウェア管理の問題が追加

問題数が増えていますが、6割点数をとれれば合格できます。

電気通信主任技術者とは

電気通信主任技術者は、電気通信ネットワークの工事、維持及び運用の監督責任者です。

電気通信事業者は、事業用電気通信設備を総務省令で定める技術基準に適合するよう維持するために、電気通信主任技術者を選任し、電気通信設備の工事、維持及び運用の監督をおこなわなければなりません。

この電気通信主任技術者の資格は国家資格になります。

国家資格なので一度取得すれば一生有効です

電気通信主任技術者の資格は2種類ある

電気通信主任技術者には、2種類の資格があり、それぞれ監督できる範囲が異なります。

資格者証の種類監督の範囲
伝送交換主任技術者資格者証電気通信事業の用に供する伝送交換設備及びこれに附属する設備の工事、維持及び運用
線路主任技術者資格者証電気通信事業の用に供する線路設備及びこれらに附属する設備の工事、維持及び運用

ちなみに私は伝送交換主任技術者を取得しました。

下記が実際の資格者証です。(個人情報は除いております。ご容赦ください)

電気通信主任技術者証(伝送交換)

電気通信主任技術者(伝送交換)の試験概要

ここで電気通信主任技術者(伝送交換)の試験概要について説明します。

線路主任技術者も試験科目以外共通なので参考にしてください。

試験申し込み期間

試験は年に2回開催されます。

申し込みは、試験月の約3カ月前なので、忘れないように注意しましょう。

試験開催月申し込み時期
7月4月1日~5月頭頃
1月 10月1日~11月頭頃

試験手数料

受験する科目数によって手数料が変わります。

  • 全科目受験:18,700円
  • 2科目受験:18,000円
  • 1科目受験:17,300円
  • 全科目免除:9,500円

試験科目と試験範囲

全部で3科目です。

令和3年4月までは専門的能力が廃止にになり、設備及び設備管理に盛り込まれました。

  • 法規
  • 設備及び設備管理
  • 電気通信システム

試験時間

4科目受験の場合、

午前に「法規」と「設備及び設備管理」を180分ぶっ続けで試験することになります。

さらに午後に「専門的能力」と「電気通信システム」を180分ぶっ続けで試験することになります。

かなりの結構長丁場です。。

試験科目試験時間
法規80分
伝送交換設備及び設備管理150分
電気通信システム80分

試験形式

マークシート

合格基準

基準は下記のとおりです。点数は各科目6割以上取ることができれば合格です!

科目配点合格点
法規100点満点60点
伝送交換設備及び設備管理150点満点90点
電気通信システム100点満点60点

ゼロからでも受かる勉強方法とおすすめ参考書

結論から言うと、「過去問を繰り返しやる!」ということになるのですが、もう少し詳しく述べていきます。

参考書(教科書)にざっくり目を通す

急に過去門に取り掛かろうとしても、まったく手を付けることができないと思います。

そこで、教科書代わりになってくれる参考書を用意します。

ここで紹介する参考書は、電気通信主任技術者資格対策用の参考書なので試験範囲を網羅しています。

これを読むことで、試験範囲とはどんな技術範囲なのか、どんなことを勉強しないといけないのかが見えてきます。

ただし、参考書での学習はざっくりとどんなことが書いてあるのか理解する程度で良いと思います。

無理やり参考書を暗記しようとは絶対に思わないでください。

当然試験に出ない部分もありますし、非効率なので途中で挫折します!

伝送交換設備及び設備管理の参考書

電気通信主任技術者第2版

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一冊で設備管理と法規を網羅したNTTラーニングシステムズの参考書です。

全体的にまとまっているのでおすすめです。

私はこれを購入し、教科書的な使い方をして勉強していました。

これなら受かる 伝送交換設備及び設備管理 改訂2版

先ほど紹介した電気通信主任技術者第2版(日本理工出版会)以外に使える参考書があるとすればこれくらいでしょう。

この本は 6 年間 12 回分の過去問題を出題分野に沿って整理・分類して並べて掲載されています。

出題傾向・頻出問題の確認を行いながら効率よく学習できるようになっています。

法規の参考書

これなら受かる 法規 改訂3版

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法規は完全な暗記科目なので参考書がなくても過去問だけ勉強すればいいでしょう。

なので個人的には法規用の参考書は不要と考えます。

本書は3年間6回分の過去問題を出題分野に沿って整理・分類して並べられています。

電気通信システムの参考書

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電気通信システムの科目は工事担任者の資格を取得すると免除されます。

工事担任者の資格を取ってから受験する方が多いこともあり、受験者数が他の科目と比べ少ない科目です。

そのせいか分かりませんが参考書が非常に少ないです。

ただ使うとしたらこの本でしょう。

この本は、6年間12回分の過去問題を出題分野に沿って整理・分類して並べて掲載されています。

私もそうしましたが工事担任者資格を取得して科目免除を受けた方が良いです。

工事担任者の資格取得に関する記事もありますので参考にしてください!

専門的能力の参考書

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この本は専門的能力5科目の2年間4回分の過去問題を出題分野に沿って整理されています。

出題傾向・頻出問題の確認を行いながら効率よく学習できるようになっています。

私は伝送交換を受験する前に第一級陸上無線技術士の資格を取得しましたので専門的能力は科目免除を利用しました。

令和3年以降、専門的能力の試験科目は廃止になりましたが、「伝送交換設備及び設備管理」に盛り込まれた形になりますので全く勉強しなくて良いというわけではありません。

参考書を買うまでもありませんが、過去問で専門的能力の部分も勉強した方が良いです。

過去問を繰り返しやる。

過去問を繰り返しやる!これがすべてです。

なぜかというと、試験には過去問と同じような問題が8割から9割出題されるからです

そしておススメ過去問題集は下記になります。

過去問題集に加えて、過去問を数年分繰り返しやり込めば合格できます。

過去問題集には解説が掲載されているのでそれを参考に問題の解き方を理解することが重要です。

〇電気通信主任技術者試験全問題解答集1共通編

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収録科目
  • 「電気通信システム」(伝交・線路共通)
  • 「法規」(伝交・線路共通)
  • 「伝送交換設備及び設備管理」 (伝交)
  • 「線路設備」 (線路)

これは確実に買っておきたい過去問解答集です。

受験者でこれを使っている方は多いです。

私もこれを買って繰り返し勉強しました!

この 過去問解答集は、 伝交・線路共に3科目カバーしています。

デメリットとしては専門的能力は掲載されていないので別の問題集を用意する必要があるところです。

回答を見ながら解く

始めは全く解けませんよね。

考えても全くとけないので解説を見ながら問題と解いていきます。

解説をみても理解できない問題があれば上記の参考書を読み返しながら理解するようにしましょう。

モチベーションが下がることが一番問題なので無理しないように(^^)/

上記の過去問題集が解き終わったら、さらに過去門を解いて行きましょう。

解いていくうちに途中で「これやったことがある問題だ!」という気づきが出てきます。

それはやればやるほど出てきますので、回答を見ないで解いてみようと思うようになってきます。

どんどん過去問を勉強していくと、最終的にはほとんど見たことがある問題だ!と思うようになるはずです。

出題傾向を把握し、繰り返して出題されている類似の問題を確実に解けるようになることが大切です

過去問は体が覚えるまで何週もする

2週目以降は、解説を見ないでトライしましょう。

でもわからなかったらすぐ解説をみてOKです。

ただしできなかった問題はチェックしておきましょう。

チェックした問題は、再度見直して解説をみながら解いてください。

これを繰り返すことで解けない問題が減ってきます。

全部覚えてる状態で試験を挑むのが一番重要です。

過去問をひたすら繰り返し、ベストな状態を試験日にあわせられるようにしましょう!

科目合格システムを利用しよう!

試験には科目合格というシステムがあります。

合格した科目は3年間有効

たとえば、4科目中3科目合格し、残りの1科目は不合格だったとした場合でも、受験から3年間であれば合格した3科目は免除されます。

つまり3年間の間であれば不合格の1科目だけ再度受験し、合格すれば資格が取得できるのです。

必ずしも一発で4科目の試験に合格する必要は無いということですね。

合格した科目を再度受験しなおす必要がないのでこれは結構助かります。

分割して合格を狙うほうが当然楽なので、一発合格にこだわらなければ科目合格を狙う方法もありだと思います。

他の保有資格による科目免除について

他の資格を保有していることにより科目免除についてですが、

おすすめは、工事担任者か第一級陸上無線技術士を事前に取ることです。

伝送交換主任技術者試験の科目免除一覧表

工事担任者をもっていると「電気通信システム」の科目が免除になります。

工事担任者は難易度がそこまで高くないので先に合格して科目免除の権利を取得してから電気通信主任技術者試験を受ける方が多いです。

また第一級陸上無線技術士をもっていると、「電気通信システム」と「専門的能力」の2科目が免除になります。

唯一「専門的能力」を免除できる資格になりますので可能であれば事前に取得することをお勧めします!

私の場合は上司の指示で工事担任者と第一級陸上無線技術士を取得してから 電気通信主任技術者 (伝送交換)を受けたので2科目免除されました!

なので実際に受験したのは、「伝送交換設備及び設備管理」と「法規」だけです。

まとめ :勉強すれば受かる電気通信主任技術者

勉強する男性

いかがでしたでしょうか。

電気通信主任技術者は他の資格と比べ参考書や過去問が充実していないため、情報が少なく不安に感じることもあるかと思います。

ですがしっかり勉強すれば確実に受かる資格です。

それに科目免除というおいしい制度もありますので工事担任者や第一級陸上無線技術士の資格を受けてから電気通信主任技術者を受験することも1つの手段として有効です。

今後の活動の幅を広げるため、スキルアップのため、いろいろあると思いますが、ぜひ受験してみてはいかがでしょうか!

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